勉強の習慣化

こんにちは。ピリカヌプリのブログへようこそ。

 

前回の記事で、一級建築士に合格しやすい人は、勉強を習慣化している人。

という事を書きました。

方法論や根性論など云々以前に、まずここをしっかり押さえなくてはなりません。

そして、その後に勉強方法についても考えていく事にしましょう。

 

ここで私が「習慣化できている」と言っているのは、

「無理なくできている。」という状態です。

 

では、1日何時間勉強すれば、勉強ができている。と言えるのでしょうか。

私の考える答えは、「何分でもいい。」です。

え?じゃ、1分でもいいの?って言われそうですが、

はい、それでいいのだ。(←バカボンのパパ

 

1分だけ勉強するのに意味なんてあるのでしょうか?

はい、もちろんあります。

もう少し正確に伝えるなら、

「勉強を始める」事がとても大事だと思っています。

 

ここで私が好きな言葉を紹介します。

「スタートする事ができたなら、目標の半分は達成したようなものだ」

 

又、ある脳科学者はこのように言っています。

「やる気は起こすものではなく、その行為を始めたら自然に沸いてくるものだ。」

 

机に向かっても勉強できない日もありますが、その行為を続ける事で、それが少しずつ当たり前の行動として身についていきます。

建築士試験のために、無理して特別な行動をするのではなく、その行為を無理なく当たり前の行動に少しずつ変えていくという事です。

 

人間無理をすると、その反動が必ず帰ってきます。

建築士試験は長期戦なので、多くの人は無意識にストレスが溜まって、途中で息切れしてしまいます。

しかし、習慣化できていれば、そもそも無理をしていないので、息切れすることはありません。

 

次は、「習慣化する←環境を整える」 について触れておきます。

 

私が勉強を習慣化する前の生活習慣を紹介します。

私の場合、毎日サッカーゲームウイニングイレブンをする事が日課になっていたので、

 

『仕事→テレビ→風呂→ご飯→ウイニングイレブン→就寝』

 

となっていました。

 

こんな生活を何年も続けていたので、家で勉強できる環境は全くありませんでした。

そこで学生時代から家で勉強をする習慣が無かったため、早々に家で勉強する事を諦め、大学の図書館、コワーキングスペース、ネットカフェ、喫茶店、職場など至る所で勉強しました。

そして、徐々にではありますが、自分の生活を変えていきました。

そして、私の生活は

 

『仕事→勉強→風呂→ご飯→ウイニングイレブン→就寝』

 

となりました。

習慣化する前と後で順番以外にも大きな変化があるのにお気づきでしょうか。

 

実は、テレビの時間が無くなっているんです。

これは、意識してテレビを見なくなったのではなく、優先順位の最も低いテレビを見るという行為をする時間が無くなった為、結果的にテレビが消えたのです。

 

私は2級建築士を取得後、一級建築士を取得するまでに4年間の実務経験が必要でした。

この習慣化を維持する為、仕事の勉強以外にも、2種類の1級セコカンも取得しました。

勉強が殆ど趣味に近い状態になっていたのでストレスはありませんでした。

実は仕事以外の事に集中する事は、ストレス発散にとても良いらしいのです。

 

セコカンの勉強がひと段落したところで、一級建築士試験まで約1年半になっていました。

初めて過去問集を購入したこの時のワクワク感は、今でもハッキリと覚えています。

 

そんなに早く試験勉強を開始するの?と思われるかもしれませんが、私は自分がバカな事を痛いほど知っているし、勉強する事が習慣化できていたので全く気にしません。

それよりも、いよいよ一級建築士に向かってスタート出来る事に大きな喜びを感じていたのです。

 

このように書くと、効率が悪いガリ勉のように思われるかもしれませんが、決してそんな事はありません。

資格学校に通っていた期間以外は、昼間は全く勉強してないし、趣味である釣りやキャンプや旅行も行っていました。ウイニングイレブンに関していえば、試験日の前日もしていたと思います。

 

もし、資格学校に通いだしてから、1日最低3時間勉強しなくちゃ。って思っていると、私にとってはそれはもう大変なストレスです。私は我慢強くないので1ヶ月で嫌なってると思います。

 

それまでの生活の中で、平日の勉強時間は1時間半〜2時間程度が習慣になっていたので、無理しない事を最優先していました。私にとって勉強の習慣化は楽して得られたものではなかったので、それを一時の無理をする事で無くしてしまう事は本当に辛い事だからです。

 

又、勉強を始めやすいように、環境を整えておくことも大きな効果があります。

今では自宅で勉強する習慣ができてきたのですが、食事やお風呂は後回しにして、

帰ってきたらすぐに机に向かう事にしています。

私の場合、先に食事をしてしまうと、ほぼ100%勉強しませんので、小腹を満たせるものを用意するようにしています。

このように、今でも色々試行錯誤しながらより良い方法を探しています。

 

今回は勉強の習慣化について書きました。

自分の生活環境や性格に合わせて、無理なく継続できる方法で習慣化を目指してくださいね。

 

次回は、試験勉強の方法について書きます。

学科試験に関しては、勉強時間に比例して合格率が上がるとは思いますが、

勉強時間が多ければなんでも良い。と言うわけではありません。

 

魔法のような効率の良い学習方法は私にはわかりませんが、

オススメの勉強方法と、してはいけない勉強方法。又、実務者であるが故の落とし穴。などについて触れたいと思います。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一級建築士に合格しやすい人

学科試験編(一次試験)

みなさんは、一級建築士に合格する人は、頭が良いから合格できると思っていませんか?

そんな事はありません。この答えはNOです。

もし、頭が良い人から合格していくのであれば、私は学科試験を一回でパスするどころか、永遠に一級建築士になれなかったかもしれません。

何故なら私は義務教育の間ずっとクラスで最も成績が悪い生徒の1人だったからです。

 

では、要領の良い人が合格しやすいのでしょうか。

これも答えはNOです。

私の周りでは、仕事が出来るような要領の良い人が必ずしも早く合格をしていないのです。

このように書くと、仕事が出来る人は仕事が大変で、勉強時間が確保できていないのでは?

と思う人もいるかもしれません。残業時間が長いと勉強時間が取りにくい事はその通りなのですが、

合格者の顔ぶれを見ると、そうでない事が分かったのです。

 

ではでは、合格しやすい人に共通している事とはどんな事なのでしょうか。

(合格者に共通していた事と言っても良いかもしれません。)

これはズバリ、

 

『勉強の習慣がある人』

 

です。言い方を変えると、勉強する事が当たり前になっている人達です。

「えー、これが出来ないから困ってるんじゃないか!」と怒られてしまいそうなのですが、

逆にいうと、この状態にならないと合格は難しいのです。

でも安心して下さい。勉強の習慣がなければ作ればいいのです。

これについては後日詳しく書きますが、下記を読み進めると、その理由がわかっていただけると思います。

 

次に、この半年間、資格学校にも行って毎日勉強したのに合格基準点に届かなかった。

という人は、本当にとても多いのですが、

これは、単純に勉強時間が足りていない場合が多いと思います。

一級建築士の合格者の勉強時間を検索すると、1500時間以上。と出てきます。

私の経験からも、殆どの人が専門課程の大学を卒業しているか、若しくは2級建築士である事を考えると、全くの見当違いの時間では無いように思います。

では、この1500時間を365日(1年間)で割って見ましょう。

1500÷365=約4.10

一般的な頭脳の受験生が1年間で学科試験を合格するためには、、1日4時間以上の勉強が必要。という結果です。

大手資格学校の一級建築士の学科対策コースは約7ヶ月です。

1500÷(30日×7ヶ月)=約7.14

この場合、1日7時間の勉強が必要という結果です。

 

萎えますね。こんなに大変なら勉強なんてしんどいですね。

残業が多い建設業界で仕事をしながらこれだけの勉強時間を確保するのは至難の技です。

(時々、睡眠時間を極限まで削って勉強した。という、サイコパスみたいな人もいますがw)

 

ここまで読んでいただいた方なら分かると思いますが、これだけの勉強量を少々の頭の良さや、

容量の良さでカバーする事はほぼ不可能です。勿論、根性でどうにかなるものでもありません。

 

ここで話を戻します。勉強の習慣がある。とは、どういう事なのか。

これは、勉強する事が当たり前の状態です。

ご飯を食べたり睡眠をとるのと同じです。というとちょっと極端ですが、

食事を作ったり掃除したり、歯を磨いたり、お皿を洗ったり、車にガソリンを入れる。

といったような、生活の中でいつも当たり前にしている行動に組み込む事です。

これが出来れば、もう合格したようなもんです。

 

次回は、勉強の習慣について掘り下げて考えていきます。