一級建築士に合格しやすい人

学科試験編(一次試験)

みなさんは、一級建築士に合格する人は、頭が良いから合格できると思っていませんか?

そんな事はありません。この答えはNOです。

もし、頭が良い人から合格していくのであれば、私は学科試験を一回でパスするどころか、永遠に一級建築士になれなかったかもしれません。

何故なら私は義務教育の間ずっとクラスで最も成績が悪い生徒の1人だったからです。

 

では、要領の良い人が合格しやすいのでしょうか。

これも答えはNOです。

私の周りでは、仕事が出来るような要領の良い人が必ずしも早く合格をしていないのです。

このように書くと、仕事が出来る人は仕事が大変で、勉強時間が確保できていないのでは?

と思う人もいるかもしれません。残業時間が長いと勉強時間が取りにくい事はその通りなのですが、

合格者の顔ぶれを見ると、そうでない事が分かったのです。

 

ではでは、合格しやすい人に共通している事とはどんな事なのでしょうか。

(合格者に共通していた事と言っても良いかもしれません。)

これはズバリ、

 

『勉強の習慣がある人』

 

です。言い方を変えると、勉強する事が当たり前になっている人達です。

「えー、これが出来ないから困ってるんじゃないか!」と怒られてしまいそうなのですが、

逆にいうと、この状態にならないと合格は難しいのです。

でも安心して下さい。勉強の習慣がなければ作ればいいのです。

これについては後日詳しく書きますが、下記を読み進めると、その理由がわかっていただけると思います。

 

次に、この半年間、資格学校にも行って毎日勉強したのに合格基準点に届かなかった。

という人は、本当にとても多いのですが、

これは、単純に勉強時間が足りていない場合が多いと思います。

一級建築士の合格者の勉強時間を検索すると、1500時間以上。と出てきます。

私の経験からも、殆どの人が専門課程の大学を卒業しているか、若しくは2級建築士である事を考えると、全くの見当違いの時間では無いように思います。

では、この1500時間を365日(1年間)で割って見ましょう。

1500÷365=約4.10

一般的な頭脳の受験生が1年間で学科試験を合格するためには、、1日4時間以上の勉強が必要。という結果です。

大手資格学校の一級建築士の学科対策コースは約7ヶ月です。

1500÷(30日×7ヶ月)=約7.14

この場合、1日7時間の勉強が必要という結果です。

 

萎えますね。こんなに大変なら勉強なんてしんどいですね。

残業が多い建設業界で仕事をしながらこれだけの勉強時間を確保するのは至難の技です。

(時々、睡眠時間を極限まで削って勉強した。という、サイコパスみたいな人もいますがw)

 

ここまで読んでいただいた方なら分かると思いますが、これだけの勉強量を少々の頭の良さや、

容量の良さでカバーする事はほぼ不可能です。勿論、根性でどうにかなるものでもありません。

 

ここで話を戻します。勉強の習慣がある。とは、どういう事なのか。

これは、勉強する事が当たり前の状態です。

ご飯を食べたり睡眠をとるのと同じです。というとちょっと極端ですが、

食事を作ったり掃除したり、歯を磨いたり、お皿を洗ったり、車にガソリンを入れる。

といったような、生活の中でいつも当たり前にしている行動に組み込む事です。

これが出来れば、もう合格したようなもんです。

 

次回は、勉強の習慣について掘り下げて考えていきます。